式辞
日増しに春めき、校庭の木々も若葉を芽吹かせ、新入生のみなさんを歓迎しています。この春のよき日に、愛知県立尾北高等学校 令和三年度入学式を挙行するにあたり、PTA会長 西川 まゆみ様をはじめ、ご来賓の皆様方にご臨席をたまわり、厚く御礼申し上げます。
さて、ただいま入学を許可しました新入生、普通科238名、国際教養科40名のみなさん、ご入学おめでとうございます。みなさんのご入学を、教職員一同、心より歓迎いたします。また、保護者の皆様におかれましては、これまで育ててこられた日々をふりかえり感慨もひとしおだと思います。まことにおめでとうございます。
尾北高校は、今年度、創立百周年を迎える伝統校です。「勤勉 誠実 規律」を校訓として、勤勉にして誠実な気風を伸ばし、豊かな知性の涵養に努め、規律を尊重し、自主自立・自由闊達な態度を養い、心身ともに健康で明朗な国民の育成に努めることを教育目標としています。平成25年度に、国際教養科を併設し、国際理解教育や英語教育において「コアスクール」という地域の中心校となっています。この尾北高校で新入生のみなさんはどんなことに取り組んでいくのでしょうか?
新型コロナウイルス感染症との闘いにおいてそうであるように、私たちが直面する課題の多くが世界規模での協力が必要です。2030年までに達成すべき目標として国連サミットで採択された17の目標、「SDGs」を視点に持つ授業を今年度の重点目標の一つに設定しました。九年後のよりよい未来を実現するために私たちは何をしなければならないのかを知り、実際に行動に移すきっかけにしたいと考えています。
本日入学したみなさんの実り多き高校生活と、健やかな成長が世界の平和へとつながることを祈念し、式辞といたします。
令和3年4月6日
愛知県立尾北高等学校長 鳥居 久晃