東京外国語大学生、ウクライナでのボランティア体験―(卒業生講話)
国際教養科の卒業生は関東、関西、海外へと進路先も様々です。その中から昨年の卒業生で、「東京外国語大学」に進学した河野友也さんが、1、2年生の国際教養科生徒を対象に、ウクライナでの体験を語ってくれました。
プレゼンテーションは、リトアニア留学や大学生活の紹介から始まり、ウクライナで避難民のためのボランティアワークをした様子を、たくさんの写真と共に報告してくれました。新聞やテレビ、インターネット等のメディアを通してでしか見ることのなかったウクライナ情勢ですが、実際現地で活動をした人の話には、臨場感がありました。「ヨーロッパに向かう避難民のための専用列車には定員がある。家族の席をなんとか確保しようと、大勢の人々が口々に事情を必死に訴えてくる。ウクライナ語、ロシア語が分かるボランティアにはその様子を見るだけでとてもつらい。」という話がとても印象的でした。日本から現地にボランティアを送るにも、多くの費用がかかります。河野さんは自分が「その費用に見合う働きができていない」と考え、帰国後に現地の様子を伝える活動をすることで、少しでも自分の経験を役立てたいという思いでプレゼンテーションをしてくれました。
また、英語を使えるようにすることで世界が広がり、自分が活躍できる場も増えるという事が改めてわかり、英語学習のモティベーションにもつながったようです。「世界にはばたけ、国際教養科卒業生!」